チャットを拒否する社員!業務命令で強制や懲戒処分は可能か?

質問

ITに不慣れなベテラン社員が「使い方が分からない、今まで通り電話とメールにしてくれ」とチャットツールの導入を拒否しています。会社として業務命令で利用を強制し、従わなければ懲戒処分にすることは可能でしょうか。

質問者の本音を深堀
会社の方針なんだから文句言わずに使え。

ヨリビズ弁護士の回答
  • 業務効率化に必要なツールであれば、業務命令として利用を強制できます。しかし、いきなり懲戒処分にするのは不当処分となるリスクが高いです。会社はまず、丁寧な操作研修などの教育・支援を行う義務を負います。

【解説】

会社のIT化(DX推進)において必ず直面する「アナログ層の抵抗」問題です。

対応手順:

1. 丁寧なオンボーディング(教育): 「使え」と丸投げするのではなく、ITリテラシーの低い社員向けに、初期設定から投稿のテストまで伴走する社内研修を実施します。マニュアルは動画や図解入りの分かりやすいものを用意します。

2. 段階的な移行: 「今日から電話禁止」ではなく、「まずは社内の日報報告だけチャットにする」など、小さな成功体験を積ませて徐々に移行させます。

3. ペナルティの検討: 十分な教育と指導を繰り返し行ったにもかかわらず、正当な理由なく意図的に利用を拒否し、業務に重大な支障をきたしている場合に初めて、就業規則に基づく「戒告・減給」などの軽い懲戒処分を検討できるようになります。