【リスケの罠】「少し待って」が命取り!口座凍結を防ぐ血の交渉術

「資金繰りが厳しいから、正直に銀行へ相談に行こう」。

手ぶらで窓口に行き、安易に「今月の元本返済を止めてほしい(リスケジュール)」と泣きつくのは完全な自殺行為です。銀行員は窓口で同情するフリをしながら、裏で即座に御社の「口座凍結(預金と借入金の相殺)」の手続きに入ります。明日の給与も取引先への支払いも引き出せなくなり、会社はその日、即死します。

この最悪の事態を防ぎ、リスケの合意を勝ち取る超実務的な鉄則は以下の2点です。

①【事前の「資金避難」】:リスケを申し入れる対象の銀行口座から、当面の命綱となる運転資金(給与や仕入代金)を、借入のない「別の銀行(防衛口座)」へ事前に全額移しておく。口座を空にしてから、初めて交渉のテーブルに着くのが実務の鉄則です。

②【「資金繰り表」と「改善計画」の持参】:銀行が求めているのは「社長の熱意」ではなく「返済再開の根拠」です。現状のリアルな「資金繰り表」と、役員報酬カットや経費削減を盛り込んだ血の滲む「経営改善計画書」を提示し、「この出血を止める計画なら、〇ヶ月後に元本返済を再開できる」と数字で冷徹に論破する。

リスケ交渉は「お願い」ではなく、生き残るための「血みどろの駆け引き」です。丸腰で銀行という戦場に行かず、数字の剣と防衛の盾で完全に武装してください。

口座凍結を回避せよ!銀行から「リスケ(返済猶予)」を勝ち取る4ステップ

リスケの手順経営者が陥る「致命的なNG行動」防衛・交渉術
ステップ①
「預金(命綱)」の事前避難
「リスケをお願いするんだから、誠意を見せるために銀行の口座にありったけの現金を残しておこう」【借入のない他行口座へ資金を全額移す】
最大の地雷です。リスケを申し出た瞬間、銀行は債権保全のため口座を凍結し、残高を借入金と「相殺」します。申し入れの**「前日」**までに、当面の運転資金や給与を、借入のない別の銀行(防衛口座)へ全額送金してカラにしておくのが実務の鉄則です。
ステップ②
「資金繰り表」と改善計画の作成
「手ぶらで窓口に行き、『来月から元本の返済を少し待ってください』と土下座して泣きつく」【「社長の血(報酬カット)」を数字で見せる】
銀行が求めるのは涙ではなく「根拠」です。向こう半年間の「資金繰り表」と、役員報酬の大幅カットや経費削減を盛り込んだ「経営改善計画書」を持参し、「この出血を止めれば、〇ヶ月後には元本返済を再開できる」と論理的に説得します。
ステップ③
「メインバンク」から順に交渉
「どこの銀行も一律で苦しいから、付き合いの浅いサブの銀行から先にリスケをお願いしよう」【「他行協調」の大原則とメインの了解】
リスケは「すべての借入先銀行で一斉に足並みを揃える(他行協調)」のが絶対ルールです。まずは最も借入額の多い「メインバンク」に相談し、了解を取り付けてから、その計画書を持って他の銀行を説得して回るのが正しい順序です。
ステップ④
「利息」だけは絶対に払い続ける
「もうお金がないんだから、元本も利息も、とにかく全部の支払いを一旦ストップさせてくれ」【「利息」の支払いは銀行のメンツ】
元本の返済ストップ(据置)は交渉できても、「利息」すら払えなくなった時点で銀行は御社を「不良債権(破綻先)」に分類せざるを得なくなります。どんなに苦しくても、**「利息だけは毎月絶対に払い続ける」**ことが、リスケを継続してもらうための最低条件です。