質問
「親の介護方針」を巡って利用者の子供同士が揉めており、キーパーソンである弟から「兄には一切面会させるな」と強い要求がありました。施設として、どこまで家族の要求に従う法的義務があるのでしょうか。
【質問者の本音を深堀】
家族の揉め事を施設に持ち込まないでほしい。
ヨリビズ弁護士の回答
- キーパーソンであっても、他の親族の面会を法的な権限なく制限する権利はありません。施設としては、利用者の安全が脅かされる等の正当な理由がない限り、単なる家族の揉め事を理由に面会を拒否する義務はありません。
【解説】
家族間の対立(いわゆる「争族」トラブル)に施設が巻き込まれると、対応を誤った場合にどちらかの家族から訴えられるリスクがあります。
対策:
1. 中立性の保持:施設はあくまで「利用者本人の利益」を最優先し、家族間の揉め事には中立的な立場を貫きます。特定の家族の肩を持つような発言は控えます。
2. キーパーソンの役割の限界:キーパーソンは連絡窓口に過ぎず、法的な代理権(成年後見人等)を持たない限り、面会制限の強制力はないことを丁寧に説明します。
3. 面会ルールの適用:暴力や暴言など、施設運営に支障をきたす行為があれば、通常の施設管理権に基づいて面会を制限することは可能です。


