全業種共通

リーガル・レッドブック

【出向・転籍の罠】「同じグループだろ?」が通じない組織再編の労務ハードル

「私は親会社に入社したんです。よく分からない新会社に飛ばされるなら辞めます」。 新規事業を子会社化(スピンオフ)する際、必ず直面する従業員の猛反発です。経営者は「同じグループ内での配置転換」と軽く考えがちですが、法律上、別法人への異動には極...
リーガル・レッドブック

【合弁会社の泥沼】「とりあえず50:50」が招くデッドロックの地獄と脱出法

「対等な50%ずつの持ち合い」。これは会社法上、最も危険で愚かな出資比率です。合弁会社(JV)を設立する最大の目的は、ズバリ「時間を買い、リスクを半減させること」です。自社でゼロから技術開発や営業網の開拓をすれば数年のタイムロスが生じ、市場...
リーガル・レッドブック

【PMIの失敗】M&Aで買った会社が「ブラック」だった。統合後の労務地雷

「決算書は綺麗だし、シナジーもある。いい買い物をした」。 M&Aの契約書にサインした直後、経営者のその笑顔は、買収先から次々と爆発する「労務の地雷」によって血の気に変わります。書類上で行う法務DD(買収監査)では、現場に隠蔽されたブラックな...
リーガル・レッドブック

【商標の盲点】自社の看板ブランドが牙を剥く!「区分違い」による侵害の悲劇

「この名前は創業時からウチの看板だ」。そう信じて疑わない経営者が、新事業を展開した途端に他社から「使用差し止め」と「損害賠償」の内容証明を受け取り、絶望の淵に立たされます。原因は商標の「区分(カテゴリ)」です。商標権は「名前」単体ではなく「...
リーガル・レッドブック

【業法違反の罠】既存の常識は通用しない!異業種参入の壁

「本業と同じスピード感でいける」。この感覚のまま、全くの異業種に飛び込むのは完全な自殺行為です。各業界には、よそ者を阻む「業法(薬機法、資金決済法、下請法など)」という強固な壁が存在します。「画期的な健康アプリ」や「独自のポイント決済」を自...
リーガル・レッドブック

【AIの罠と役割分担】「優秀な嘘つき」を飼い慣らし、経営のコアに集中せよ

「これからの業務はすべてAIに任せてしまおう」。 その過信は、会社を致命的な地雷原へと直行させます。確かにAIの活用は現代ビジネスにおいて必須です。市場調査の壁打ち、一般的な契約書の一次ドラフト作成、長文の要約など、定型的な「作業」の領域は...
リーガル・レッドブック

【M&A・承継のプレ準備】「まだ早い」が命取り。企業価値を守る自前デューデリジェンス

「ウチの会社は業績も良いし、高く売れるだろう」。 そう胸を張る経営者が、いざM&Aの交渉に入った途端、買い手企業の弁護士チームから「法務デューデリジェンス(買収監査)」という徹底的な身体検査を受け、絶望の淵に立たされます。彼らが血眼になって...
リーガル・レッドブック

【名義株と株式分散】いざという時の足枷。初期にばら撒いた株式の泥臭い回収

「たかが数%。自分が過半数を持っているから経営に支障はない」。 この油断が命取りになります。いざ会社を売却(M&A)しようとした瞬間、買い手は後々の訴訟リスクを嫌い「100%の株式譲渡」を絶対条件にしてきます。音信不通の元役員や非協力的な少...
リーガル・レッドブック

【不良債権の処理】「いつか払う」の放置が招く時効消滅と、貸倒損失の超実務

「いつか回収できるはず」と帳簿に残り続ける古い売掛金。実はこれ、経営の猛毒です。 まず法務の視点では、現在の法律において売掛金は原則「5年」で消滅時効が完成し、法的に1円も請求する権利を失います。一方、税務の視点では、回収できない売掛金でも...
リーガル・レッドブック

【不採算部門の整理】「黒字リストラ」の絶望的ハードルと事業撤退の超実務

「会社全体は黒字だが、この不採算部門はもう限界だ。体力が余っている今のうちに畳んでしまおう」。 経営者のその真っ当な経営判断の前に、日本の労働法制は「整理解雇の4要件」という絶望的な壁を立ち塞がらせます。部門を閉鎖するからといって、そこの社...